私は信じてたよ・・・

エイブル

2012年02月02日 10:05

タイトルの言葉は
実際 お客様が言った言葉なんです。

昨日ふと思ったのです。あぁ あの方元気かな?

泣いちゃいけない、ダメと言い聞かせて
接客した数年前のお話なんですが・・・・


ご結婚指輪で相談にいらした、中年男性と若い女性
男性は、やや緊張気味、同じく女性も^^;

一時間ほどで、指輪も決まり、後は納品のみとなりました。
ここまでは、よくあります。

数日後、指輪が届き、ご連絡!

ご来店の日、男性のお姉さん、妹、3人くらいでしたかな?と
そして、ゆっくり、ゆっくりと腰の曲がった白髪の女性が階段を
支えられて上ってきました。
男性のお母さんでした。わいわいとお嫁さんも一緒に
大勢さまで、おふたりの結婚指輪を受け取りに来てくれました。

お姉さん達は、口々に「いいねぇ~、今はこんな感じなんだぁ~」とか
「重いね~かっこいいさぁ」などなどと言いながら、他のジュエリーに
目がいってました(笑)これもよくある現象^^;

そんな中、静かに微笑まれ、すごく嬉しそうなお母さんがいました。

私に「お姉さん、あのね相談があってきたのですよ」
私「はい、何ですか?」

風呂敷包みのようなまぁるいバッグから
シミに着いた小さな箱を取り出しました。
箱の中は、新しいジュエりーボックス

プラチナのダイヤリング
古いけど、新しい。。。使ってないからなんです。

「これはね、私のなんだけど、この子にあげたいから
サイズ直しできますか?」
お嫁さんへのサプライズでした。

回りでは、お姉さん達が「うっそ、母ちゃんいつの間に
こんなの買っていたわけ???」
「だからよー」「まじ??」などなど、びっくり言葉がたぁくさん
出てました。一度も飾りなどつけたことがないお母さんだったようですね。

お母さんは、ゆっくりと言葉を続けました。
「息子は、長男で何でもよくやってくれます。
優しいんですよ、恥ずかしがりやでもあるしね
回りから結婚は無理とか、年を取りすぎていてとか
言われてね・・・・

でもね、私は信じていたわけですよ。
この子には絶対良い優しいお嫁さんが来るってね・・・

だから(シワの手が指輪を大事そうに持って)

絶対にこの指輪をお嫁さんにあげようって
決めてね、いつもいつも祈ってましたよ。
実現できて本当に嬉しいさぁ
お姉さんよろしくお願いしますね」

息子さんもびっくりと唖然状態でした。
お嫁さんはもっとビックリされてましたね。

お母さんは、朝から晩まで、畑で野菜を作り
それを市場まで売りに行く
のが日常、指輪はどんな思いで購入されたのかは
聞いてませんが。。。
女性であれば、ネックレスや指輪などやりたかったはず・・・
毎日、畑でも、飾る喜びはきっと持っていたはず・・・
いろんな思いが、私の中でめぐりまして・・・
胸がキューンとなって大変でした。


普通通りに業務をこなし、皆様を見送りしたあと
しばらく、目の前のものが潤んで見えませんでした(笑)

そのせいか預かりました、ダイヤリングがこれまでにみた
どんなダイヤリングよりも輝いてみえました。


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